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ずーっと考える。
撮影の前日は、だいたいこんな感じだ。 彼女がどういう人で、彼がどういう人か。 朝ごはんを食べながら、本を読みながら、電車に乗りながら、散歩しながら、お酒を飲みながら・・・。 2人が結婚式が終わった後、自分が撮影をした写真を2人が見ているところを想像したりする。想像妊娠ならぬ、想像写真・・・?? でも。 こんなことを繰り返しても、結婚式は当日、何がおこるかわからない。本当に。 だから、もうやーめた。 明日は雪の予報。 「雪」だということがマイナスに働かないように。 「雪がふってたね、そういえば」っていう写真が残せるように。 がんばるぞ!! #
by hanayomedamono
| 2005-01-14 23:47
| つぶやき
Vol.9 憎めないビデオさんの巻
ウェディングフォトグラファーのライバルを強いてあげるなら、ビデオさんかもしれない。お互いの目的は「撮影」。 わー。かぶってる! 結婚式の写真に力を入れるカップルも多いが、「ビデオ」に気合いを入れるカップルも多い。一生に一度(じゃない人もいるけど)の特別な日。その「記録」はいくらあってもいいのかもしれない。「ビデオは必要ですかねえ?」とお客さんから聞かれることは多い。ものすごい本音を言っていいのであれば、細木先生のように「ねえ、言ってもいい?」となめ回した後、5秒ぐらいのイヤ〜な間をおいて、 「頼んじゃダメよ。私の邪魔だから。あんた死ぬわよ。」 と言いたい。でも、そんなこと言えるわけがない。ちぇっ。 結婚式の撮影は、「予想」の連続だったりする。例えば、 ・ブーケが届く→彼女の喜ぶ表情が撮れる。 ・ボリュームのあるドレスの新婦→移動のシーンはゆっくり撮れる。 ・親族紹介でちびっこが紹介される→緊張がゆるみ親族の笑顔が撮れる。 ・ケーキカット後のファーストバイト→口を一緒にあけてしまう友人が撮れる。 など、瞬間的に予想し、先回りをして撮影の立ち位置を決めることは多い。 ただ当たり前だが、この予想は当たる時もあれば、当たらない時もある。当たらなかったときはしょうがない。私が「予想屋」として失格なだけだ。馬券をちぎって宙にばらまき、ガニ股で歩けばいいだけの話。 でも、予想が当たっているのに撮れなかった時、これはもうくやしくて、くやしくてやりきれない。シャッターを押そうとした瞬間、横からビデオが「ぬ〜」っと出て来た瞬間。 びっくりするわ!(大阪弁で) お前、何さらしとんねん、おら、わしがここから、あれ撮ろうと思うてやな、ここにずーっとおって待ってたの見てなかったんかいな、かなわんで、自分〜。 なんていう、やっさんな気持ちである。 いいな、大阪弁。(←すごい偏見) しかし、お互い様である。ビデオさんだって「カメラマン、邪魔だよ〜」と思うことはかなり多いだろう。「私も撮りたい、あなたも撮りたい。」という合い言葉を胸に(どんな合い言葉?)、「ゆずりあい」の精神をもつことは非常に重要。別に対決しているわけじゃないし。目的はお互いに、「2人に喜んでもらうものを残すこと」なのですから。ビデオさんがいる時は、できるだけ「撮ったらすぐどく、撮ったらすぐどく」をいつもより意識的にするようにしまあす。 ある日の撮影。 人のよさそ〜なビデオさん。強いて言えば、礼儀正しいのび太くんと言った感じ。それ以上曲がらないでしょ、と心配になるぐらいの深いお辞儀とともに、恐縮してしまうぐらいの丁寧なご挨拶をされる。 「できるだけ邪魔にならないように致しますので。僕は本当に大丈夫ですので、どこからでも撮ってください。邪魔な時は大声で「邪魔っ!」と叫んでくださいっ!」 ・・・・・・。 いや、叫びはしないですから。のび太くん。 以前、新婦のことが大・大・大好きの新郎がいて(死語?)、「お願いです。僕の写真はいいですから、知子のきれいな姿をたくさん撮ってあげてください!」と手を握ってきた新郎を思い出した。「いや、あなたも主役ですから。」と思った。ていうか、手握らないで。 同じように、のび太くんにも「いや、あなたも仕事ですから」と言いたかった。 そして、2人がメイクルームから現れる。 すると、のび太くん、実に奇妙な動き。欽ちゃんもまっ青の横歩きである。しかも顔は私のほうを向いている! いや、いいですから、そんなに気にしなくて。私も撮れる位置から撮りますし。ファインダーのぞいて下さい、本当に、と心配になる。あなたのクライアントは私ではなく、2人ですから! 不安がよぎる。 そののび太くんの奇妙な動きが、どうしても視界に入ってしまい、何回も口元がゆるんでしまう。う〜。逆にそんなに気にされるとやりにくい。 そんな彼の「人に迷惑をかけまい」とする一生懸命さと、ビデオさんだということを忘れさせるほどのサービス精神は、ゲストにも大好評。だって、ビデオさんなのに足の悪いおばあちゃんの手を引いたり、ゲストがカメラを持っていると、すぐに「撮りますよ」と言ってかけつけたり。アピール度満点!! 君は介添えか! そんな気持ち悪さが大人気の彼は、新婦の友人たちに「一緒に写真撮ってくださあい」なんて言われていた。そんな光景を見た瞬間、彼の手にビデオカメラがないことに気づく。 お?大丈夫なのか?本当に。あの人。 と心配になって辺りを見渡してみる。すると、なんと。 なんと!!!! なんと!!!!!!! はるか遠くの、会場の後ろのほうに三脚が! ビデオカメラがその上に!! しかも赤く点滅している! 置き撮りかよっ!!!! ありえない。ありえない。 ・・・・・。 面白すぎる。 負けた。(何が?) 何で、あなたの仕事道具のビデオカメラがほったらかしなんですかっ!! そんな結婚式も無事終わり(どんな結婚式?)、最後に2人に挨拶をする。 ゆずることが大好きなのび太くんは、案の定私の撮影が終わるのを十分すぎるぐらいに待ち、私の了解を得て2人に声をかけ、自分のビデオの「しめ」を撮影し始める。(ていうか、了解いりませんから。) 柱の影からのび太を見守る。 すると、衝撃的な発言が! 「それでは新郎様、新婦様、最後にお互いをねぎらってあげて下さい。」 は? 何でビデオカメラの前でお互いをねぎらうの? はてなマークがいっぱい頭の上についている私の前で、またもや信じられない光景が! 新郎「えーっと、仕事が忙しくて、あんまり手伝えなくてごめんね。のり子のおかげで、いい結婚式をすることができました。ありがとう。」 !!!!!! ねぎらってる!! ねぎらってるぅぅぅぅぅ!!! 確かにねぎらっている。これは普通のことなのか? 2人は結婚式の後、出来上がったビデオを見て、ビデオの中の2人がお互いのことをねぎらっているのをテレビの前で見て・・・(繰り返し、早口で数回お読み下さい。) 何だかよくわからなくなってきた。 うれしいのか?それは、うれしいのか? 帰り道に寄ったカフェ。ビール1杯を飲み干した後も、やっぱり納得いかず、もう1杯。(言い訳。) 待てよ。結婚式の後に、出来上がったビデオを見よう!ということになって、テレビの前に座って、ビデオの中でお互いをねぎらっている2人を、その当人の2人が実際に見て、それで・・・・(←しつこい) う〜ん。謎だ。 「2人のために」と、彼なりの一生懸命な姿はとても美しかった。でも少し、からまわりしているような気もしたのは、私だけだろうか。でも、密かにまた彼と会えることを心待ちにしている。だって、面白いんだもん!彼。 次は、どんなビデオさんと一緒だろう。 ウェディングフォトグラファーはオモシロ人間との出会いの宝庫である。 #
by hanayomedamono
| 2004-12-20 20:01
| ビデオさん
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